10月29日と30日に、万博公園の「太陽の塔」の内部が公開されました。本日から開始された耐震補強の改修工事の前に、大阪万博当時の様子が見られる最後のチャンスで、250組500名の募集に4万通の応募があった高倍率の内覧会の様子を、各ニュースからご紹介します。
大阪「太陽の塔」内部公開 「熱気、当時のまま」 – 日経新聞
熱気、1970年当時のまま――。大阪府は29日、大阪万博のシンボルで岡本太郎の代表作「太陽の塔」(吹田市)の内部を一般公開した。抽選倍率約60倍の「狭き門」をくぐり抜けた人々は、公開時刻前から塔の建つ万博記念公園に参集。生物の進化を表現した塔内展示「生命の樹」を見上げ、時代の移り変わりや自らの半生など様々な思いを重ね合わせた。
大阪万博の熱気、いまも 太陽の塔、またあう日まで – 朝日新聞
太陽の塔を中心とする「テーマ館」でガイド役として働いた大阪府豊中市の塩中映子さん(71)は記念セレモニーに参加し、万博以来初めて塔の前で仲間と再会した。「一瞬で46年前に戻れるような気がする」と感慨深げだった。 万博のテーマ「人類の進歩と調和」を表す「テーマ館」のガイド役の採用試験を受けたのは、24歳の時。企業は競ってパビリオンを建て、テレビではガイド役の研修風景も流れていた。「万博は日本をあげてのお祭り」と心を躍らせた。
「太陽の塔」内覧、「生命の樹」に感嘆 修復への募金呼び掛け – 産経新聞
原生生物が人類へと進化する過程を表現した岡本太郎氏制作のオブジェ「生命の樹」に感嘆の声が上がった。 …塔は31日から耐震改修工事に入るため、今回が当時の内部の様子を見る最後の機会。…府は寄付金で工事費の一部を賄う方針で、会場では寄付も呼び掛けた。
「すべてのいのちは等価」太陽の塔で内部見学会 – BLOGOS
内覧会に先立ち、新井純副知事や万博開催時の元テーマ館スタッフなどが出席して、再生工事に伴う寄付金募集開始式典が催された。内部再生事業広報担当アンバサダーを務める河内音頭の音頭取り河内家菊水丸さんが、太陽の塔を盛り込んだ河内音頭の一節を披露。内部再生プロジェクトの推進を祝福した。
岡本さんの活動を支えていた岡本太郎記念館館長の平野暁臣さんは、生命の樹の根元に立ち、再生工事への期待を表明。「生命の樹に宿るすべてのいのちは等価であるというのが、岡本の本当のメッセージだった」と分析。「再生工事が終われば、太陽の塔が目を覚まし、息を吹き返す。太陽の塔が本領発揮をするのはこれからだ」と、熱く語った。
関連リンク
- 「太陽の塔」内部は、謎の動物園だった。ブロントザウルスから”メカゴリラ”まで(画像集) – The Huffington Post