大阪府は、万博記念公園に残る大阪万博のときから残る施設の復元を進める方針です。新年度の予算に、公園東側の噴水や、EXPO’70パビリオンとなっている「鉄鋼館」のホールを復元すべく、設計費や調査費を盛り込みました。
朝日新聞の記事をご紹介します。
イサム・ノグチの噴水、万博公園に復元へ 宇宙船や彗星 – 朝日新聞
1970年の大阪万博の当時から万博記念公園(大阪府吹田市)に残る二つの「遺産」の復元に、大阪府が乗り出す。大阪府は万博から50年が経つ2020年以降に「太陽の塔」の世界遺産登録をめざしており、周辺の整備も進める。
復元するのは1008個のスピーカーが館内に取り付けられた音楽ホール「スペースシアター」と、芸術家の故イサム・ノグチが「宇宙空間の夢」をテーマに作った6基の独創的な噴水だ。
シアターはパビリオン「鉄鋼館」の一部で、演出プロデューサーは作曲家の故武満徹。万博当時は音とレーザー光線のショーのほか、能や文楽の特別公演が開かれた。現在は老朽化などで中には入れない。
ログイン前の続きイサム・ノグチの噴水は園内の「夢の池」に5種6基が残る。ドーム状で水面に浮き沈みしながら四方に水を出す「宇宙船」や、下方に向かって水を強力に噴射する高さ33メートルの「彗星(すいせい)」などがある。閉幕後はオブジェとして残されてきた。
大阪府は新年度予算案で設計費や調査費として計3600万円を計上。シアターは20年に再び公開する予定だ。噴水の再開時期は未定だが、新年度から復元に向けて調査する。
大阪万博の施設は万博終了後もいくつも残っていたものがありましたが、2000年代に入って間もないころに、大規模な施設がいくつも解体されました。このまま「遺産」は、老朽化にあわせて減少の一途をたどりそうな状況でしたが、方針を転換した形です。
大阪府は、大規模な改修工事を行った「太陽の塔」を世界遺産に登録することを目指しており、周辺の復旧・整備もあわせて進めていく方針です。
1件のフィードバック
シアターの復元は実用可能にして公演を再開するのか、
展示するだけなのかが気になる。