吹田市などに伝わる民話に触れてもらおうと、同市の西日本出版社が、40話を集めた書籍「ききがき 大阪北摂すいたの民話」を刊行した。地元で人形劇団を主宰していた男性が地域住民らから昔話を聞き取って1984年にまとめた冊子を再編集しており、同社は「『ニュータウン』のイメージが強い街だけれど、実は奥深い歴史文化があると知ってほしい」としている。
出版のきっかけは、10年ほど前、西日本出版社社長の内山正之さん(64)が偶然、2001年に81歳で亡くなった人形劇団主宰者の阪本一房さんがまとめた民話の冊子を見つけたことだった。NPO法人「吹田歴史文化まちづくり協会」副理事長も務める内山さんが、協会が運営する施設「浜屋敷」の倉庫の奥でひっそりと保管されていた1冊に気付き、興味を持った。
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