大阪府は、吹田市佐竹台5丁目にある府営吹田佐竹台住宅の建て替え計画を発表しました。「民活プロジェクト」と呼ばれる、府営住宅の建て替えと、余った敷地の開発を一括して行う形で企業の募集が行われます。
今回対象となるのは、吹田佐竹台住宅のB39棟からB45棟の7棟分の敷地です。場所はバス停「高野台中学校前」の南側に位置するエリアで、南千里駅徒歩約10分。敷地面積は27,400平方メートル、現状は4階建て7棟で188戸の府営住宅が建っています。
府営住宅としては70戸の建設が求められています。必要な面積は3,000平方メートルほど。残りの約24,000平方メートルは、建て替えを受注した企業グループがマンション等を開発し、売却します。マンションが建設される場合、450~500戸程度の大規模マンションが建設されることになります。
このような、建て替えと土地の売却をセットにした事業は、大阪府が「民活プロジェクト」として府営住宅の建て替えに広く取り入れており、藤白台や高野台、竹見台などでも実施されています。建て替え、現在の入居者の転居、売却地の開発を一括で行う企業グループを募集します。ルール上、売却地にはマンション以外を建てることもできますが、千里ニュータウンの土地利用計画の制限もあり、これまではすべてマンションが建設されています。
千里ニュータウンは新築マンションの人気エリア。今回のような府営や大阪府住宅供給公社(OPH)の建て替えで大規模マンションが多数建設されています。今回の建て替えが行われる南千里周辺は特にマンションが多く建設され人気もあります。
ただし、マンションが建設されたとしても駅徒歩10分以上になる場所です。人気マンションの立地は駅徒歩10分以内、最近ではもっと近くとも言われており、価格とのバランスが難しい場所かもしれません。また、この春に大きく話題となった保育所不足の中心地のような場所でもあります。
今後、入札が行われ、来年3月に落札者が決まる予定です。入札業者が決まってから開発が完了するまで、藤白台のプロジェクト(完了済みの1期)は5年ほどかかったので、まだまだ先になりそうです。
関連リンク
- 大阪府営吹田佐竹台住宅(5丁目)民活プロジェクト実施方針の公表について – 大阪府の報道発表
1件のフィードバック
マンション立地エリアではないと私も思います。千里ニュータウンの維持はこれからどんどん難しくなっていくので、駅徒歩5分以内エリア以外のマンションは・・・・・