万博記念公園(大阪府吹田市)内に大規模アリーナを中心とする複合施設を建設する計画をめぐり、誘致した府側が事業の一部を見直す方針を固めた。大阪府が20日開いた戦略本部会議で明らかにした。見直し対象は公園の外周道路内側のマンション建設計画。地元の吹田市が反対の姿勢を示していた。
計画のうち、公園の外周道路(1周約5キロ)の内側2万5千平方メートルの敷地でのマンション建設に、吹田市側が反発。今年4月と7月に開いた住民向けの意見交換会では、公園内に住宅が建設されることに抵抗感を示す人が相次ぎ、市議会もマンション建設を認めないよう市に求める決議を可決していた。
JV側では、市条例の規制を受けない外周道路外側でのマンション建設を前倒しで進めるという。