大阪モノレールを運行する第三セクター「大阪高速鉄道」は、本社を豊中市から吹田市に移転しました。移転先は万博記念公園にあるモノレール車両基地の中。新しくできた建物です。
大阪高速鉄道の本社は、もともと豊中の千里中央にありました。モノレールの駅前にある小ぶりなビル「大阪モノレール千里中央ビル」という自社ビルの中にありました。
本社の移転は2013年に公表された2017年度までの中期経営計画に盛り込まれていました。少子高齢化による乗降客数減少、伊丹空港の先行きや彩都の開発など沿線状況が不透明である一方、施設や車両の老朽化や安全対策のコストが継続的に必要となることから、コスト削減のため、車両基地の敷地内に移転することになりました。
万博公園(のはずれ)にある移転先の車両基地は、元々は大阪万博の用地でした。大阪モノレールの開業にあわせて車両基地が整備されています。本社の入る建物が建てられた場所は、長らく大阪府が貸し付ける形となっていましたが2011年に大阪高速鉄道が買い取っており、資産を有効活用することになった形です。
ただ、2013年と2016年では事情が変わってきており、エキスポシティが開業した昨年度は営業利益が27%増加とし、乗降客数も過去最高という絶好調の状況です。
社員の皆さんにとっては、千里中央の便利な立地を失うほどではなかったかもしれません。
新本社の場所
関連リンク
- 本社移転のお知らせ – 大阪高速鉄道