京阪バスが、JR吹田駅と京阪守口市駅を結ぶ路線の運行を事実上終了しました


京阪バスは、2023年12月16日にダイヤ改正を行い、JR吹田駅と京阪守口市駅を結ぶ路線の運行を終了しました。路線の完全な廃止ではないものの、1年間に1往復しか運行されない路線になりました。

以前にもご紹介した通り、京阪バスでは運転手不足を理由として、相当な規模でバス路線を縮小するダイヤ改正を進めています。京阪バスが吹田市内を走るのは、このJR吹田駅と京阪守口市駅を結ぶ路線だけですが、その路線も対象となりました。

京阪バスからの案内では「廃止」という言葉が使われていますが、正確には「大幅な減便」などと考えるのが正しいようです。

路線バスで「廃止」というと、その区間の運行から完全に撤退し、再開するには路線を新規開設する手続きが必要な形をいいます。今回のダイヤ改正では、「1年に1回だけ運行する」という、かろうじて運行しているという形態がとられ、再開が容易な状況が残されました。

「1年に1回」のダイヤはこちらです。

毎年12月16日(ダイヤ改正日)の午前8時37分に京阪守口市駅を出発し、JR吹田駅に9時6分に到着。折り返し、JR吹田駅を9時20分に出発し、京阪守口市駅には9時48分に到着します。繰り返しになりますが、1年間の運行はこれだけです。

この記事をご覧になっている方の多くは、吹田で京阪バスを見ることができるのは1年後になってしまうかと思います。

この1年に1回という方式は、京阪バスでは他でも行われており、例えば、南茨木駅からJR茨木駅を経由し、枚方市駅を結ぶ路線は、立命館大学大阪いばらきキャンパスの開設に合わせて新設されましたが、利用者数が伸びず、約8年で「1年に1回」となりました。

JR吹田駅と京阪守口市駅を結ぶ路線の「1年に1回」化は、代替ルートの存在するがゆえに実施されましたが、ピンポイントに便利な方がいたのも事実。運転手不足はしばらく厳しいかと思いますが、将来の再開が期待されます。

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