吹田市は、ららぽーとEXPOCITY内で運営している情報発信プラザ「Inforestすいた」を10月31日で閉鎖することを発表しました。エキスポシティ開業時からある吹田市の施設は、約9年で終了することになります。
Inforestすいたは、JR吹田駅前のさんくすにあった「吹田市観光センター」をエキスポシティ開業時に移転、名称を変更したものです。当初は、市内観光案内を目的として運営されていましたが、2021年に吹田市の認知度やイメージの向上を行う「魅力発信」の施設としてリニューアル。壁面の大きな似顔絵が印象的な施設になりました。
現在は、すいたんや太陽の塔のグッズ販売、吹田・万博などに関わる展示やイベント開催などが行われています。
ただ、ららぽーと内という立地上、運営費用が高額に上っており、賃貸料と運営委託費は年間で3,200万円にかかっています。このことは、市議会でたびたび問題視されてきているほか、2022年に行われた利用者アンケートでも必要性や存在意義に疑問を投げかける意見が複数挙げられていました。
吹田市は「住みたい街ランキング」で上位の常連となっており、すでに関西では魅力ある場所として知られています。観光面では、万博公園、ガンバ大阪などがありますが、ついでに吹田市内を回るような交通事情や立地ではありません。現状は、吹田にまつわる人や企業にスポットを当てられて展示やイベントが行われているものの、吹田市として一括りにして、コスパよくアピールするのは難しかったかもしれません。
結果的に、現在の運営委託契約が終了する10月で閉鎖されることになりました。