吹田市岸部南の大日本インキ(現DIC)吹田工場の跡地に、大規模物流施設が建設されることが明らかになっていましたが、開発する「グローバル・ロジスティック・プロパティーズ」が詳細を発表しました。同社の施設の中で日本最大規模の物流施設で名称は「GLP吹田」となるようです。
開発されるGLP吹田は、最近全国各地に建設されている形の物流施設で、複数フロアで構成されてトラックが各フロアに上がることができます。このような施設ではトラックが上がるためのらせん状のスロープが特徴的です。吹田の施設は特定の企業が専有するのではなく、複数の業者が使用するマルチテナント型になるようです。
敷地面積は約75,000平方メートル、延床面積は約165,000平方メートル。近くの吹田操車場跡地に建設された「吹田貨物ターミナル」は敷地面積が272,000平方メートルです。貨物ターミナルは平面上に施設を使用しているため、貨物ターミナルの敷地面積と今回開発される物流施設の延床面積を比較すると、倍ほどは違わない規模です。
GLP吹田は、都市計画道路十三高槻線に面しています。この道路は名前の通り、十三と高槻を結ぶ道路として計画されているものの、岸辺近辺は阪急京都線と交差する箇所の開通見込みが経っておらず、広域アクセスの利便性は決して高くありません。
この場所から千里、茨木、高槻方面へはJR岸辺駅から産業道路(府道14号線)に抜ける都市計画道路豊中岸部線を通ることになりますが、ここは吹田の中でも渋滞しやすい場所です。また、大阪市内方面へは阪急千里線をくぐるガードが完成し、吹田市寿町を通り抜けて大阪市内に入りやすくなりましたが、その先は未完成で、広域アクセスには適しません。このような場所に大規模物流施設が建設されることで、どういった影響があるのか気になります。
工事の着工は来年春、竣工は2017年冬の予定となっています。