大阪府吹田市教育委員会が3月、全ての市立小中学校を対象に入学式や卒業式での国歌斉唱の実態を尋ねる一斉調査を実施していたことが分かった。教職員組合は「各校の状況を数値化することで指導を促す意図がうかがえる。国歌の強制につながりかねずやり過ぎだ」と反発し、市教委に抗議文を提出する事態になっている。14日の毎日新聞が報じた。
吹田市の市教委は3月9日、全54校の小中学校長に、各学年の在籍者数や君が代の歌詞を暗記している児童、生徒の数をファクスで即日報告するよう求めた。調査の意図や確認方法については記載されていない。
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吹田市教委の君が代暗記調査 教諭「後悔している」- 毎日新聞
大阪府吹田市教育委員会が市立小中学校の児童・生徒を対象に君が代の暗記調査をしていた問題で、抗議文を提出した教職員組合が15日、報道陣の取材に応じた。調査に関わった教諭らが「後悔している」などと語った。
組合所属の現役の教職員ら6人が、調査当時の状況などを説明した。
小学校の男性教諭は調査依頼を受けて、児童に挙手させて暗記しているかどうかを確認したという。男性教諭は「子どもたちにも国歌についての考えがあると思う。突然聞いてしまって後悔している」と話した。
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