エキスポシティに観覧車「REDHORSE OSAKA WHEEL」がオープンしてそろそろ1ヶ月が経ちます。今月流れたエキスポシティのニュースや話題をいくつかご紹介します。
エキスポシティ 平日は空いてるけど大丈夫?
エキスポシティは、休日こそ大変な混雑となっていますが、平日は空いているというのが良く行く人のお話です。そんな現状に関して、三井不動産を取材した記事が産経新聞に掲載されています。
真価問われるエキスポシティ、日本一の観覧車開業も300テナント客数にばらつき 娯楽施設で実質的値下げも – 産経ニュース
施設全体の来場者数はおおむね順調で、運営会社の三井不動産によると、5月末までに累計約1400万人にのぼった。開業当初の見込みは年間1700万人としており、担当者は「飲食、食物販を中心に計画通りに推移している」という。
一方、約300あるテナントでは店舗ごとに客数や売り上げにバラツキが出てきた。人気のファストファッション、雑貨店などは好調だが、「関西初出店や、新業態の店舗は、顧客作りに時間がかかっている」という。また8つの娯楽施設では、週末と平日の来場者数に大きな差が生じている。
これまで主な来場者は吹田市、豊中市など半径10キロメートル圏内の居住者だが、三井不動産ではさらに広域から客を呼び込む考えだ。課題は、「エキスポシティ全体のファンを作っていくこと」(担当者)。同社が全国各地で培った複合施設の運営ノウハウに加えて、地域の特性を引き出し、魅力ある施設を作り上げる手腕が試される。(抜粋)
そんな施設に観覧車がオープン。人気は続く?儲かってるの?
休日に混雑が集中するエキスポシティにオープンした観覧車「レッドホース・オオサカ・ホイール」。国内最大、世界でも5番目の大きさという施設です。現状、週末を中心に長い待ち時間となっていますが、北摂・吹田にあって、人気は続くのでしょうか?また、ちゃんと“儲かっている”のでしょうか?関係者の話から収益を計算した記事があります。
大阪「日本一の観覧車」は実は低リスク・収益安定のビジネス – ダイヤモンド・オンライン
目標来場者数は非公表だが、施設関係者によると「年間約200万人を計画している」。1日のオープン以来、観覧車目当てにエキスポシティに訪れた客も多く、モールの集客増にも貢献。週末の夜は、イルミネーションのライトアップ後、2時間近い待ち時間が出るほど人気を集めている。
実はレッドホースの事業主体は、エキスポシティを開発した三井不動産でも、観覧車の製造メーカーでもない。観覧車の建設プロジェクトのために設立されたSPC(特別目的会社)「フェリスウィールインベストメント」が開発し、運営も行う。狙いはエンタテイメントビジネスで確実な収益をあげること。高い集客力を維持すれば、安定した売上を見込める、観覧車ならではのビジネスがそこには存在する。
レッドホースの場合は、5年前後で投資回収する計画だ。初期投資額は非公表だが、例えば100億円をかけて観覧車を建設したとすると、最短3年で回収できる。72基のゴンドラの定員が6人で1回転につき420人の収容が可能。さらに1周約18分で1時間に3回転、1日11時間営業なので、1日に乗車可能な人数は最大約1万4000人になる。年間に換算すると約500万人。ひとつのゴンドラに平均3人が乗車すると仮定した場合はその半分の250万人。当日チケットが1人1000円で年間売上高が約25億円になれば、初期投資の100億円は4年で回収できる計算になる。もっとも運営コストを引いた利益ベースではさらに年数が必要だが、観覧車はジェットコースターなどと異なり少電力で動くため、コストは抑えられる。
「ショッピングモールに併設された観覧車には、モール全体の10%の客が来るといわれている」ことから、200万人達成も夢ではない。
「レッドホース」という名称は、ネーミングライツを取得した会社に由来する。香港に本社を置き、台湾の株式市場に上場する、旅行関連サービスの「レッドホースコーポレーションだ。
エキスポシティ内では、観覧車「レッドホース」に隣接するオフィシャルショップとカフェを「マルミエプラザ大阪店」の店名で運営。エキスポシティのみやげにもなる観覧車の公式グッズなどを販売している。
ショッピングモールに併設された観覧車のなかには、当初の役割を終えたかのように単なる風景と化したものもあるが、レッドホイールはそうではない。投資へのリターンを果たすために常に新陳代謝を図り、魅力的な存在であり続けなければならない。それが、ひいては街のシンボルとなり、地域の経済活性に寄与することが、観覧車ビジネスの一番の醍醐味といえそうだ。(抜粋)
クリーニング「プレミアムカーニバル」が閉店します
ららぽーとエキスポシティに出店していたクリーニング店「プレミアムカーニバル」が7月末で閉店します。カーニバルは、吹田に10店舗ほどあるクリーニングのチェーン店ですが、エキスポシティからは撤退してしまいます。
クリーニングは、どちらかといえば日常使いのお店。平日少なく、休日混雑というエキスポシティで営業するには、難しかったものと思います。
モノレールは好調で輸送人数が前年比13%増加
エキスポシティのアクセスの足となる大阪モノレールを運行する大阪高速鉄道は、2015年度の業績で年間輸送人員が前年比13.1%増加し、営業利益も27.1%増加したと発表しました。利用者数も収入も過去最高を大幅に更新しています。
エキスポシティは昨年11月にオープンしたので、大阪高速鉄道の業績への貢献はわずか3ヶ月半ですが、利用者数にも売上にも目に見えて影響しています。
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[…] 2016/07/27 エキスポシティのニュースをいくつかご紹介。OSAKA WHEEL開業後の状況や、クリーニング店閉店のニュースです。 […]