新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言で、日々の生活や飲食店の営業に大きな影響が出ています。少し前のニュースになりますが、新聞に取り上げられた話題をご紹介します。
- ごみの増加で収集に遅れ
- 関大周辺の飲食店が共同でデリバリー
ごみの増加で収集に遅れ
ごみ収集車、昼になっても来ない 集積所からあふれる袋 – 朝日新聞, 2020年4月27日
「いつもは午前中に来るごみ収集車が昼になっても来ない」。緊急事態宣言が7日に大阪など7都府県に出されて以降、大阪府吹田市には、マンションの管理人らからそんな連絡がよく来るようになった。家庭ごみが増え、収集が遅れるケースが出てきたからだ。
同市によると、3月の家庭から出されたごみの量は5701トンと、前年同月より413トン増加。4月は21日現在で4206トンと、前年同時期比で310トン増えた。宣言以降は特に多くなり、前年と比べ約15%も増えた日もあった。集積場にかけてある散乱防止ネットからごみ袋があふれ、カラスがごみを散らかす場所もあったという。
市は、宣言後も収集車計約115台と通常と同じ台数で収集にあたる。だが、積むごみがすぐにいっぱいになり、焼却工場などへの行き来が多くなり収集が遅れることが増えてきた。市は16日、「通常の収集時間と異なる場合がある」とホームページに掲載した。
関大周辺の飲食店が共同でデリバリー
新型コロナ 吹田・関大前商店会、結束のランチ便 飲食店以外も役割、一括受注で市役所へ – 毎日新聞, 2020年4月22日
力を合わせれば、ランチの配達はできる! 新型コロナウイルスの感染拡大の中、吹田市の関大前商店会(約40会員)は、一括してランチの注文を受けて市役所などに配達するサービスを始めた。配達は人手がかかるため「無理」とあきらめていた飲食店も、協力して役割分担すればできると団結。「暗闇の中にほのかな光を感じる」と飲食店の人の顔がほころぶ。
阪急関大前駅近くは、普段なら関西大学千里山キャンパスの学生ら約3万人でにぎわう“関大城下町”。例年なら新入生歓迎会のシーズンだが、今年は休校でひっそり。商店会の会長、深井喜久さん(62)は「どの飲食店も売り上げは激減している。少しでも売り上げをカバーできないか」と考えた。人通りが減っている状態でテークアウトも限界がある。デリバリーはお客さんに配達料の負担がかかる。市側から「協力できることはないか」との声もあり、まとめて注文をとり、市役所の職員のお昼に配達する話がまとまった。「写真館が注文メニュー用の写真を撮り、コンビニや本屋さんが台車を貸してくれた。配達の手も皆ボランティアです」。明るい声で助け合いの様子を説明する深井さん。
毎朝、市役所の各課から一括して商店会に注文が届く。商店会の担当者が各店に受注数を連絡。各店が用意したランチを1カ所に持ってきて、車1台で運ぶ。