大阪府吹田市が、障害者に独自に支給してきた「福祉年金」を廃止する条例案を、現在開会中の市議会定例会に提案している。22日の最終日に採決される。
市は、障害者の生活の安定と福祉の増進を目的として、1967年に「障がい者福祉年金」を創設。市福祉部によると、障害者手帳を持ち、住民税非課税の人を対象に、障害などの度合いに合わせて20歳以上だと年間最大3万2400円を支給している。昨年度の対象は7千人余りだった。
ただ、市は10月に廃止方針を決定した。理由について「法整備などで制度の充実化が加速し、障害者支援は自立を促すサービス給付へと転換が図られた。現金給付は役割を終えた」などと説明する。
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