大阪府は、千里ニュータウンの大阪府営吹田藤白台住宅(吹田市藤白台3丁目および1丁目)を建て替えるPFI事業「大阪府営吹田藤白台住宅(第2期)民活プロジェクト」を推進していますが、入札に参加する事業者が決まり、このほど大阪府が公表しました。大和ハウス、東レ建設、長谷工コーポレーションがそれぞれ代表の3グループです。
建て替え計画図(赤枠は第1期を含めた事業地。府営住宅用地と活用用地の境界は入札参加者が提案するため、確定したものではありません。)
千里ニュータウンの府営団地は、いずれも老朽化が進んでおり、大阪府は順次建て替えを進めています。建て替えの際、建て替えにかかる費用を抑えるため、5階建て程度の団地を10階建て程度までに高層化し、余剰となった土地を「活用用地」として売却する方式が取られています。大阪府営吹田藤白台住宅も同様で、すでに「第1期」の建て替え事業が実施され、500戸超の府営住宅が完成しています。活用用地には、分譲マンション「ローレルコート北千里藤白台」が建設されています。
第2期には、大和ハウス、東レ建設、長谷工コーポレーションがそれぞれ代表企業となる3つのグループが参加することが公表されています。各グループは、いずれも5~6社で構成され、大阪府が示す方針で府営住宅を建て替えるとともに、府から譲渡される「活用用地」に分譲マンション等を建設する提案を行います。最優秀提案者、落札者は7月に公表される予定です。
府営住宅は420戸の建設が指定されています。分譲マンションが提案される見込みの活用用地は、吹田市立藤白台小学校の南側に位置し、北千里駅まで徒歩8分ほど。活用用地の敷地面積は指定されていないため、マンションの規模等は事業者の提案によりますが、府の想定する割当面積からすると100~150戸程度の規模にはなるものと考えられます。他に、多くの余剰地ができることになっていますが、今回は更地にするだけで、今後の用途について大阪府は「未定」としています。
藤白台では、大阪府住宅供給公社(OPH)の団地の建て替えも実施され、建て替え部分の事業は完了、売却された部分には大規模分譲マンション「プレミスト北千里クラッシィ」が来年の完成予定で建設中です(一部は完成、入居済み)。街開きから50年を超えた千里ニュータウンは、新たな街への生まれ変わりが進んでいます。
関連リンク
- 大阪府営吹田藤白台住宅(第2期)民活プロジェクト – 大阪府
- 大阪府営吹田藤白台住宅 – 第1期の完成写真。市浦ハウジング&プランニング