三井不動産は25日、エキスポランド跡地(吹田市千里万博公園)に今年秋に開業する大型複合施設の名称を「EXPOCITY」(エキスポシティ)に決定したと発表した。
海遊館がプロデュースする施設「NIFREL」(ニフレル)、ポケモンの体験型の教育施設「(仮称)ポケモンEXPOジム」のほか、商業施設「ららぽーとEXPOCITY」、映画館「109 シネマズ大阪エキスポシティ」なども開業する。施設・店舗数は約300で、日本初、関西初の施設・店舗も数多く、今年話題になりそうだ。
EXPOCITYの敷地面積は17万2千平方メートル。これは「イオン茨木ショッピングセンター」(茨木市)の3倍近い敷地面積となる。延床面積は22万3千平方メートルで、こちらもイオン茨木SCの約1.5倍で、西日本最大級のショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」(兵庫県西宮市)に匹敵する大きな規模。
NIFRELやポケモンの施設はEXPOCITYにしかない初めての施設となる。そのほかの体験型施設としては英語教育施設「OSAKA ENGLISH VILLAGE」(オオサカイングリッシュビレッジ)や、大自然の神秘を体験する施設「Orbi Osaka」(オービィ大阪)。Orbiは横浜に続き国内2番目に開業する。
また、高さ120メートル超の観覧車「(仮称)Osaka Wheel」(オオサカホイール)が来年春に開業。エキスポランド閉園でなくなっていた観覧車が日本一の高さで“復活”することになる。また、吹田市内には映画館がなかったが、109シネマズが地域最大規模の11スクリーンで開業する。万博公園には1985年から2001年まで車で鑑賞する映画館「ドライブインシアター スターダスト千里」があったので、映画館も“復活”となる。
関西3カ所目となる「ららぽーと」には、ロフト、無印良品、アカチャンホンポ、エディオンなどの専門店、スターバックスコーヒーとカメラのキタムラが書店と融合したという「TSUTAYA BOOK STORE」などが入る。ロフト、無印良品、アカチャンホンポは吹田初出店。フードコートは、太陽の塔を一望でき、1,000席が用意される。
郊外型の大規模ショッピングモールは、日本では1990年代より開業しはじめた。吹田近郊では2001年に「マイカル茨木」(現イオン茨木SC)、2003年に「箕面マーケットパークヴィソラ」(現みのおキューズモール)が開業するなどと開発が進んでいたが、吹田には適地がないこともあり、同様の施設がなかった。EXPOCITYの開業は、吹田で事実上初の郊外型の大規模ショッピングモールが誕生する。
万博公園エリアでは他に、EXPOCITYの隣接地で、Jリーグガンバ大阪の新ホームスタジアム「(仮称)吹田市立スタジアム」が今年の完成を目指して建設中。1970年の大阪万博から45年が経過した同地が、新たな施設でにぎわうことになる。