吹田市はこのほど、吹田市立休日急病診療所を吹田市青山台にある「ドナルド・マクドナルド・ハウス」へ移転させる計画を明らかにしました。2016年度にもドナルド・マクドナルド・ハウスの財団から建物を取得するための契約を結ぶ計画です。
休日急病診療所は、日曜、休日などで病院や診療所が休診となる日のみ診察を受け付けている市の施設です。もともと阪急南千里駅近くの吹田市津雲台の済生会千里病院に隣接していましたが、千里病院の建て替えに伴い、現在は吹田市出口町の吹田市保健センターに移転しています。ただ、これは暫定的な移転とされていて、最終的な行き先が検討されていていました。
移転先となるドナルド・マクドナルド・ハウスは、病院に入院する子どもとその家族のための宿泊施設で、全国に10カ所あります。青山台にある「おおさか・すいたハウス」は国立循環器病研究センターの目の前のすぐ近くにあり、同センターなどに入院する子どもの家族が宿泊できるよう、2005年にオープンしました。建物を所有するのは日本マクドナルドの支援で設立された財団法人「ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」で、募金やボランティアで運営されています。
国立循環器病研究センターは、心臓病を扱う専門病院で小児患者が入院することもあります。しかし、家族が看病するにも周辺に宿泊施設がないことから、吹田市が同財団に設置を依頼し、オープンしました。土地は、大阪府から吹田市が購入して無償貸与、建物は同財団が建設しました。
国立循環器病研究センターは、2019年に吹田操車場跡地に移転する予定となっており、吹田市はドナルド・マクドナルド・ハウスの移転を支援することになっています。
休日急病診療所は、移転後に不要となるドナルド・マクドナルド・ハウスの建物を吹田市が買い取り、移転するという計画です。吹田市は、建物の売買契約を2016年度中に結ぶ見通しです。