エキスポランド民事再生法申請 社長「失った信頼回復できず」 – 産経新聞
「失った信頼を回復できなかった」。29日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請した大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」。記者会見した清水忠一社長は、苦渋の表情を見せた。1人が死亡、19人が重軽傷を負った昨年5月のジェットコースター事故から1年半、運営は迷走。大阪の隆盛とともに歩んできた遊園地は、38年の歴史の幕を閉じることになった。
この日午前10時すぎから始まった記者会見。清水社長は「まずは20人を死傷させたことに関して心からおわびしたい」と深々と頭をさげ、「全力をあげて再開を目指していたが、残念で断腸の思い」と語った。昨年8月に「安全宣言」し営業を再開したが、その日に小型コースターが緊急停止した。入園者数は前年同期の20%にまで激減。清水社長は「予想以上の落ち込みだった」と振り返った。
高度成長期の大阪の象徴、倒産のエキスポランド – 産経新聞
「人類の進歩と調和」をテーマに、大阪で昭和45年に開催された日本万国博覧会の遊園地として登場したエキスポランドは、高度経済成長後の大阪が最も輝いた時代を象徴する施設でもあった。38年前、吹田市の千里丘陵に118のパビリオンが建ち並び、会期中は万博史上空前の6421万人が押し寄せた大阪万博。エキスポランド内にあったジェットコースター「ダイダラザウルス」は、最長1186メートルを時速65キロで走り抜ける「東洋一のコースター」と呼ばれ、月面着陸したアポロ11号が持ち帰ったアメリカ館の「月の石」に並ぶ人気を誇った。
エキスポランドが民事再生法適用を申請 – NNN
ジェットコースターの脱線事故が起き、休園している大阪・吹田市の遊園地「エキスポランド」が、自力での再建を断念し、民事再生法の適用を申請した。エキスポランド・清水社長は29日午前に会見を開き、「(民事再生法の適用申請は)苦渋の選択、誠に残念で断腸の思い」と述べ、大阪地裁に民事再生法の適用を申請したことを明らかにした。負債総額は16億円に上る。エキスポランドは去年5月、ジェットコースターの脱線・死亡事故が起きたことで、入園者数がこれまでの5分の1に減って休園しており、資金繰りに行き詰まっていた。
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民事再生手続き開始申し立てに関するお知らせ – エキスポランド