都市再生機構(UR)は、先日、千里ニュータウンにある千里竹見台団地(吹田市竹見台)の建て替えを吹田市に届け出たことをご紹介しましたが、今後、千里高野台団地(吹田市)と新千里東町団地(豊中市)の建て替えも進める方針であることがわかりました。日経新聞が報じています。
千里ニュータウンで賃貸の団地を運営していたのは、大阪府、大阪府住宅供給公社(OPH)と都市再生機構(UR)です。このうち、大阪府の「府営団地」は順次建て替え中、OPHは建て替えを完了しています。
URは千里ニュータウン内に約9千戸の住宅を抱えています。これは大阪府の約1万戸に次ぐ規模ですが、これまでURは建て替えを行ってきませんでした。
今回、吹田市側で建て替えられる竹見台団地と高野台団地は、阪急千里線南千里駅近くにあります。竹見台団地は現在2796戸、このうちまず6棟918戸を取り壊します。
先に取り壊される棟の中には、南千里の交差点から見えている、特徴的な「スターハウス」のうちの2棟(写真の左右奥)が含まれます。今回解体される6棟は、2017年度から解体工事を行い、2019年度に新しい棟を完成させる計画です。
高野台団地は、南千里駅から高野台、佐竹台につながるスクランブル交差点に面した場所で、2棟218戸あります。千里ニュータウンの古い団地としては高層で、耐震性が不足していると判断され、建て替えることになりました。こちらは2018年度に解体、2019年度から新しい棟を建設します。
一方、豊中市側の新千里東町団地は千里中央駅徒歩圏にあり、総戸数1522戸です。比較的千里中央駅に近い高層棟4棟を解体、建て替えます。
千里ニュータウンで建て替えが行われる際、府営団地もOPHも、高層化して棟を減らし、余った土地を売却してマンションが建設されています。また、URが千里山団地を建て替えた際も同様に、多くのマンションが建設されました。
今回明らかになった計画の中では、どれほどの売却地が生まれるのかわかりませんが、千里中央徒歩10分以内、南千里徒歩5分以内の立地は、再開発計画が注目されそうです。
関連リンク
- 大阪の千里ニュータウン、建て替え仕上げに URが来年度着手 – 日経新聞
- 【大阪】UR 竹見台など2団地で再生事業着手 – 地方建設専門誌の会