苦難のエキスポシティ。オールドネイビーの撤退発表に、エンタメ施設も集客に苦戦しています。

昨年末、関西中の話題をさらったエキスポシティ。今も週末に周辺道路が混雑したり、ニフレルのチケット購入の行列が続いていますが、苦難な状況にあります。

少し前に、カジュアル衣料の「OLD NAVY」(オールドネイビー)の日本撤退が発表され、エキスポシティの店舗も来年1月までに閉店することになりました。また、ニフレル以外のエンターテインメント施設も集客に苦戦していることが報じされています。

OLD NAVYが撤退

OLD NAVYは、米国のカジュアル衣料ブランドです。「GAP」(ギャップ)と同じ会社が展開しています。日本では、2012年に東京・お台場に1号店がオープンしました。エキスポシティと同じ三井不動産が運営する「ダイバーシティ東京」にあります。

その後店舗が増え、国内には53店。関西では、エキスポシティの他にイオンなどのショッピングセンターや、ルクアにあります。エキスポシティでは、ららぽーと1階グリーンサイド、無印良品やひごペットの並びにあります。

海外のカジュアル衣料の中では群を抜いて安く、子ども服などは一定の人気があります。ただ、デザインの好みは分かれるようです。

今回の発表では、業績低迷のため、不採算の地域からの撤退することになり、日本ではOLD NAVY全店のほか、一部の「BANANA REPUBLIC」(バナナリパブリック)も閉店します。GAPの会計年度の2017年1月末までに閉店します。

エキスポシティで閉店が明らかになったのは、輸入食材などを扱うGRAND PASSAGEが運営会社の自己破産に伴って閉店した例に続いて、2件目です。

エンターテインメント施設が苦戦

OLD NAVYのニュースは、エキスポシティの集客とは無関係に決まったようなものですが、エキスポシティ自体の集客、特にエンターテインメント施設が苦戦しているというニュースが出ています。

エンターテインメント施設の代表格「NIFREL」(ニフレル)は今も混雑が続いていますが、“一方、人気キャラクターを使った体験型教育娯楽施設「ポケモンEXPOジム」の来館者は想定を下回って推移”(産経WEST)しており、営業時間を短縮しました。

また、“米国の町並みを歩きながら英語を学べる体験型教育施設「オオサカ イングリッシュ ビレッジ」は開業時の利用体系・料金を大幅に変更”(産経WEST)し、従来よりも多くの人が手軽に参加できるようにしました。開業当初、日中に子どもしか参加できないという集客の見込めない参加制限が設けられるなどしていました。

今年になってから遅れてオープンした、自然を疑似体験できる施設「Orbi Osaka」(オービィ大阪)も、敷地内でチラシを配っていることがあり、集客に努めている様子です。

エキスポシティの特徴の1つは「土日偏重」というのが挙げられています。エキスポシティは、万博記念公園の敷地内に位置していますが、平日に近づく機会のある人は限られています。自然文化園の入場者数は、平日は休日の3分の1ほど(2014年年度)、万博記念公園駅の乗降客数は休日を含めても1日平均6,900人ほど(2012年度)です。

近くの競合施設「イオンモール茨木」に最寄りのJR茨木駅が1日平均44,000人(2014年度)もの乗降客がいることを思うと、学校・仕事帰りの寄り道などで行きづらく、平日の利用者数は伸びづらい環境にあります。

4月から平日は駐車場の無料サービス時間を追加したり、6月からは毎週水曜日が会員カードのポイントアップデーになったりと、他のららぽーとやショッピングセンターと同様に、集客策を打っています。

これまでは、混雑と駐車場代で、ゆっくり楽しみづらかったのも確かです。また、多数のエンターテインメント施設を一通り回ってしまった方も限られており、まだまだ楽しみ方が残っているはずです。7月には観覧車「RED HORSE OSAKA WHEEL」も完成し、気になる苦戦の具合も、もう少し様子見でもよいかもしれません。