太陽の塔の内部公開に向けて耐震工事 大阪府が入札公告

大阪府は、万博公園(吹田市千里万博公園)にある「太陽の塔」の内部を公開するため、太陽の塔の耐震補強と展示室を設ける工事の入札を公告しました。工事は2017年2月の完成を予定し、完了次第、塔の内部も公開されます。

太陽の塔は、1970年の大阪万博の政府出展のパビリオン「テーマ館」の一部として、芸術家の故・岡本太郎氏によりつくられました。万博の開催期間中、塔の中に入ることができました。同氏の「生命の樹」などの作品があり、エスカレーターで中を上がり、腕から出てくるような経路になっていました。

万博終了後、太陽の塔は残されましたが、周辺施設は解体・撤去され、塔の内部も非公開になりました。2003年から2004年にかけて、管理していた日本博覧会記念協会が独立行政法人化したことを記念して、地下部分が特別公開されました。しかしながら、消防法の制限等から公開は一時的に留まり、塔内を登ることもできませんでした。

今回、塔内を上部まで見学できるようにし、「生命の樹」も再公開されます。また、太陽の塔の顔のうち、大阪万博後に行方不明となっている「地底の太陽」を復元して展示することも予定されています。

耐震補強工事は、塔の内部で行われます。下部は塔内部の壁にコンクリートで補強を行い、上部は鉄骨を追加します。また、塔内部のエスカレーターを撤去し、階段が設置されます。工事後も外観は変わらないようです。このほか、塔に隣接して、展示室の建物とエレベータを設ける予定です。

塔の内部や展示室の見学は、自然文化園の入園料とは別に入場料が必要になる予定のようです。見学できるのは、塔の内部で階段が整備される腕の高さまでで、新設される階段で「生命の樹」などを見学することになります。

万博公園では、大阪万博後に残されていた建物が老朽化で解体されています。代表的なものとしてはエキスポタワー、万国博ホール、万博美術館(万博後は国立国際美術館)、最近では、オペレーションコントロールセンター(万博後は生活誕生館DILIPA)が解体された一方、太陽の塔は永久保存される方針であり、その他にも最近では「鉄鋼館」が「EXPO’70パビリオン」として再公開されています。

太陽の塔の内部が公開されるのは、工事が終わる再来年の春。工事で当時の様子が変わってしまうことも気になりますが、やはり中を見学できるようになるのは楽しみです。

※本記事は「建設ニュース」の記事を参考に構成しました。

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