ごみ焼却場跡地からダイオキシン検出 基準の54倍

 吹田市は27日、ごみ焼却施設「南工場」(同市川岸町)の跡地の土壌から、国の環境基準の最高54倍に上る1グラム当たり5万4千ピコグラムのダイオキシン類を検出したと発表した。市は、敷地内を立ち入り禁止にし、建物や汚染土壌をビニールシートで覆うとともに、対策検討委員会を設置し、周辺の土壌などを調べて汚染範囲の特定を急ぐ。

 市は、4月1日から8日間、約5千8百万平方メートルの敷地内4地点の土壌と2地点の大気に含まれるダイオキシン類の濃度を調査。大気はいずれも基準を下回っていたが、土壌4地点のうち3地点で国の環境基準(1グラム当たり千ピコグラム)の1.2倍から54倍の値を示した。また、排煙ダクトの中の焼却灰から1グラム当たり22万ピコグラムのダイオキシン類を検出した。

 「南工場」は、1968年から稼動し、家庭ごみなどを焼却していたが、81年に廃止された。廃止後、焼却炉は撤去され、別棟と管理等だけが残っていた。今年2月、ダクト室の外壁が崩落したことから、解体作業員の安全を確保するため、厚生労働省の通知に基づき調査を実施した。

 市では、敷地内を立ち入り禁止にし、崩落箇所や汚染土壌をビニールーシートで覆い、敷地内の別の地点や周辺の住宅、同施設から約3百メートル北西にある市立吹田第六小学校などの土壌、大気を調査し、処理方法を決めるとしている。