吹田操車場跡地 市民病院移転など 再開発計画の現状


JR吹田駅から千里丘駅にかけて、岸辺駅近辺に広がる吹田操車場跡地の再開発が進んでいる。吹田市立吹田市民病院と国立循環器病センターの2病院が移転するほか、岸辺駅北口ロータリー沿いの土地がUR都市機構からJR西日本へ売却されることが決まり、飲食・物販店を含んだ駅前複合施設が開発されることになった。操車場跡地に貨物駅の移転が決まってから約15年、貨物駅完成・開業から約2年が経過し、次の開発も明らかになってきた。

国立循環器病研究センター

吹田市では、操車場跡地のまちづくり方針として「医療クラスター(集積)の形成」を掲げ、医療機関や医学系の研究機関を誘致することを公表していた。現在吹田市藤白台に位置する国立循環器病研究センターの移転は、医療クラスター形成の大きな目標であった。

循環器病研究センターは、建物老朽化のため、現地か移転による建て替えを検討していた。移転候補地として箕面市が船場地区への誘致に名乗りを上げるなど誘致合戦となっていたが、最終的には吹田市の操車場跡地への移転案が採用された。新センターは、2018年度に開業予定。

国立循環器病センター 完成予想図1
国立循環器病研究センター 移転完成予想図(鳥瞰図)

国立循環器病研究センター 完成予想図2
国立循環器病研究センター 移転完成予想図(駅前ロータリーから)

市立吹田市民病院

吹田市片山町の吹田市民病院は、築31年が経過し、老朽化していることから、建て替えが検討された。吹田市が循環器病研究センターを誘致するのにあわせて、市民病院を隣接地に移転する計画を公表。2病院が連携する医療体制構築を目指すとしている。

吹田市民病院 完成予想図
吹田市民病院 移転完成予想図

イノベーションパーク(仮称)

吹田操車場跡地の医療クラスター形成の一環で、操車場跡地に隣接する吹田市正雀下水処理場および摂津市クリーンセンターを廃止し、跡地を「イノベーションパーク」(仮称)として整備、研究機関や企業などを誘致している。

JR西日本による駅前開発

操車場跡地のうち、岸辺駅北口ロータリーに隣接する土地約8千平方メートルについて、土地所有者のURにより売却の入札が行われ、JR西日本が落札した。同地では、飲食・物販店舗、フィットネスなどの施設が入った駅前複合施設が計画されている。

吹田操車場跡地 計画図
操車場跡地の開発計画図(吹田市の資料に加筆)

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